母(小説)
帰ったら楽しみがある。
昨日買ったプレミアムのお菓子があるからだ。
食べるのを我慢して今日にとっておいたのだ。
でも、家に帰ってきてお菓子を探しても見つからない。
そして母に聞いた。
すると、母は妹が食べたいと言っていたからあげたと私に話した。
私は怒った。
不機嫌になる私を見て母は笑った。
たかがお菓子でしょ。
その言葉が頭にきた私は今までで一番の暴言を吐いた。
死ね。
そう言って、私はすぐ部屋に行った。
その3時間後だった。
私の部屋に父が飛び込んできた。
お母さんが…
交通事故にあって危ない状態なんだ
急いで病院に…
そして私たちは母がいる病院へと向かった。
それから先はあまり覚えてない
病院につき、母のもとに案内された。
しかし、母はもうすでに亡くなっていた。
私は後悔して泣き崩れた。
母との最期の会話…
思い出したくなかった。
でも、記憶を抑え込もうともできない。
母が眠るベットの横に何かが入ったビニール袋を見つけた。
中にはあのプレミアムのお菓子があった。